ありがとう
身内に急な不幸があって、
彼の実家に帰省していました。
誰もが故人を偲んで冥福を祈り、
思い出を語って、
久しぶりに集ったお互いの近況報告をして、
「故人が呼んでくれたんだよ」って口々に話す。
そうやって時間をかけて、
色んなことを思い出の中へそっとしまいこんでいく。
沢山のありがとうと一緒に、ね。
言葉を尽くしても足らないことが多いのですが、
今年高校3年生のAさんが書いた作品を引用しておきます。
彼女の年齢だから見えることがあるんだなと、
心を打たれました。
まだまだ感じることは沢山あって、
当分整理がつかないけれど、
この言葉が踏ん切りをつけさせてくれそうな気がします。
「しかし一人の人間の死は、
まだ生きている者の新しいスタートでもある。
安らかな気持ちは悲しみが嘘だから生まれるのではないし、
むしろ様々な思いがあってこそ悲しい悲しみがある。」